携帯電話と大根。


偶然って結構すごい事かもね?






=携帯電話と大根。=






「・・・・眠ー。」

秋は眠い
暑い夏も終わってだんだん涼しくなっていくこの季節
中でも一番眠くなるのは学校の授業の時間
いくら成績優秀な僕でも別に真面目な生徒ではないから授業中に寝ることだってある
すでに五助と直樹寝てるし。


さて、じゃぁ僕も寝るとしますか。



「――――じゃぁ、次の問題を椎名。黒板に答え書いてくれ。」

「・・・・・・・・はい。(怒)」



あのジジイ 今から人が寝ようとしてんのに当てるんじゃねぇ!!
しかもこんな簡単な問題・・・







 キーンコーン カーンコーン ・・・・・・・





やっと放課後 やっぱ秋ってなんか眠い。



「翼ー。部活行こうぜ!!」

「あぁ。今行くー。先に行っててくれよ。」

「じゃぁ先に行ってるでー!!!」




元気だな。あいつ等。そりゃ授業中ずっと寝てたもんな。
なんかちょっと羨ましいかも。
僕が寝ようとすると悉く邪魔が入るんだよね
成績優秀ってのもつらいね(笑)





さてと、そろそろ部活行くか・・・って、ん?携帯??

カバンを持って教室を出たら何故か廊下の真ん中に携帯が落ちていた。
廊下のど真ん中に携帯落とすか普通・・・;

一体どんな間抜けな奴なのか 顔を見て見たいね。






 〜♪♪〜♪〜♪♪♪♪〜〜〜♪♪〜〜♪〜〜〜





携帯を拾い上げた瞬間、いきなり着メロが廊下に響き渡った。
・・・こういう場合はやっぱり出るべきだよね?



「もしもし?」

『あっ!!もしもし、えっと、私の携帯拾ってくれたんですか?!』


女の子?


「あぁ、そうだけど?この携帯あんたの?廊下のど真ん中に落ちてたよ。
よかったね、先生に見つからなくて。
つーか普通こんな所に携帯落とす?よっぽどぼーっとしてたんだねあんた。」

『・・・う゛。はいはい。すいませんでした。
あの、それで今何処に?』

「今?3-4の前の廊下だけど?」

『3-4の前の廊下ですねっ!!!今すぐ其処に行くんで絶対に動かないで下さいねっ!!!』


「ちょっ・・・僕、今から部

 ――― ブツっ ツー ツー ツー ―――

活に行くんだけど・・・・」



って切れてるし。
なんで、僕がこんな所で待たないと行けないんだよ

玲に怒られる・・・

拾うんじゃなかった・・・・






「あっ!!!!居たっ!!!ごめんなさい!!!!」


来た来た。ったくいったいどんな顔してるんだろね
まったく携帯電話をこんなところに落とすなっての。


「はぁはぁはぁ・・・・本当にありがとうございますっ!!!
よかった。先生に拾われなくて。って・・・・
あ゛ーーーー!!!!」

「何っ?!」


何なんだ?人の顔見るなりいきなり叫びだして
しかも指刺すなよ


「あなたは椎名翼先輩っ?!///////」

「・・・・そ・・・そうだけど?なんか文句ある?」

「いっ・・・いえっ!!だって椎名先輩って言ったら有名人ですから////」



はぁ?有名人って・・・・まぁ当然だけど(笑)



「はい。携帯。で、あんた。名前は?」



とりあえず携帯を渡す。


「へ?あ、ありがとうございました!!名前ですか?
2年4組のって言います。」

?珍しい名前だね。
それじゃ、もう携帯落とすなよ!!!」

「へ??///////////」




うわぁ。顔真っ赤にしちゃって結構可愛いじゃん。
か、覚えとこ♪ やっぱ携帯拾って得したかもね。









び・・・びっくりしたー。

携帯落としたって気付いたときもビックリしたけど、
それ以上に拾ってくれた人が椎名先輩だったなんて・・・・
後でに自慢しよv

しかも、いきなり名前で、しかも呼び捨てで呼ばれちゃったvv
携帯落としてよかったーーvvvv
あ、そう言えば部活行かなきゃ。
音楽室からサッカー部の練習見れるんだよねv
今日も翼さんのサッカーしてる姿を見物しますかv












「どうしたんだよ?翼。今日はやけに機嫌いいじゃん。」

「ん?そう見える?実はさっきさー、結構可愛い子に会ってさv」

「へぇ、翼がそんなにゴキゲンって事はよっぽど可愛かったんだな、その子。
俺も会ってみてぇな。」

「俺のこと、『椎名先輩』って呼んでたから1年か2年だと思うんだよね。
もしかしたら柾輝と一緒のクラスだったりして?(笑)」

「んー…?俺のクラスで可愛い奴っていったら・・・・」


「ちょっと そこの2人!いつまでも喋ってないで真面目に片づけけやりなさい。
それとも、2人は居残り特別メニューが欲しいのかしら?(笑)」

「勘弁してくれよ 玲。真面目にやればいいんだろ?」


其の時、何処からか音楽が流れてきた。




〜♪♪〜♪〜♪♪♪♪〜〜〜♪♪〜〜〜〜〜〜



「ん?なんだ?この音楽?」

「あぁ、吹奏楽部だろ?もうすぐ大会があるらしいぜ。」


へぇ。大会ね。ん?この音サックス?
うわ、間違えてやんの。
案外、これ吹いてるのだったりして


えっと・・・音楽室は・・・っとー?


ずらずらと並んでいる窓の中から音楽室の窓を探す。


え? あれって??



嘘、マジでこれ吹いてたのだったんだ・・・
一生懸命だな・・・









「・・・ばさっ!!翼っ!!!聞いてんの!翼ってば!!!」

「・・あ?あぁ。玲。何か用?」


しばらくに見とれていたらいきなり玲が話しかけてきた。


「どうしたのよ?翼らしくないわね?ぼーっとしちゃって。
あvもしかして可愛い子でも居たの〜vvv」


玲がおもしろいものでも見るような顔で笑いながらこっちを見てきた。


「ばっ!!誰も音楽室なんて見てねぇよ!!!・・・・ってあぁっ!!!」



しまった・・・墓穴を掘ってしまった・・・・・・・
しかも、よりによって玲に(死)



「(ニヤリ)へぇ〜v音楽室ねぇ〜?
あ。あの子?!結構可愛いじゃない〜vvvv翼にはもったいないわよvv」



何を言い出すんだよ!玲のやつ・・・・


「あ、そうそう、今日の夕飯のおかずの秋刀魚につける大根(おろし)!
買ってきてねvvvそれじゃ、私は仕事があるからvよろしくvv翼vvvvv」

「はぁ?!大根っ?!そんなのなくても秋刀魚は食えるだろっ!!!
つーか自分で行けよ!!僕だって疲れてるんだからね。
たまには家事を手伝おうとか思わないの?いっつも僕に押し付けてさ。
だいたい玲は・・・」

「あーー!!!もう解ったわよ。五月蝿い子ね。
明日からの練習メニューを倍にして欲しいの??」(ニッコリv)



う゛、そうきたか玲の奴。飛葉中のサッカー部の監督なんて頼むんじゃなかったぜ・・・
【翼さんが玲に監督を頼んだのかどうかはこの際どうでもいいです;;】


「わかったよ。大根買ってくればいいんだろ?」

「さっすが翼vじゃvよろしくね〜vvv」



はー。玲には敵わないよな・・・・
いつの間にか柾輝達も帰ってるし(怒)逃げたなあいつ等。
覚えとけよ 柾輝・・・


さて、帰るとしますか。大根買って・・・・(泣)









 ##某スーパー##

えっと、大根・・・大根・・・大根ー・・・・
あ、あった。ラッキー最後の1本じゃん。

ん? 手???
大根を取ろうとしたら、僕と同時にその大根に伸びる手があった。


「何?あんたもこの大根買うの?って・・・っ?!」


「え?!椎名先輩?!」




偶然にもに出会った。
同じところに手が伸びたって事は まさかもこの大根買うってこと?
の買い物籠を見るとソコには秋刀魚が入っていた。
どうやらこの大根を使う理由も同じらしい。


「椎名先輩も大根買うんですか?」



”も”って事はも買うんだな・・・
大根はどう見ても1本しかないし・・・
買ってかないと玲に練習メニュー倍にされるし・・・
かといっても買おうとしてるのに無理やり取る訳にもいかないし・・・
つーか カッコ悪い・・・・



「いいですよ?どうぞ椎名先輩。私別にいらないんで。」


いや、いるから買おうとしてたんだろ


「いいよ、が買いなよ?僕の方は別にいいからさ。」

「えぇ?!いいですよ!!先輩が買って下さい!!!」


遠慮がちなに僕は無理やり大根を手渡した。
そうでもしないと買わないだろうし。


「いいって、はい、大根。じゃぁね♪v」



違うところで買うか、大根は・・・
の為だしねvv

大根を諦めて明日の非常食(休み時間に食べるお菓子類)を持って精算する。
僕を追いかけて来たらしく、大根を片手にが走ってくる。



「せっ先輩!!待って下さいよっ!!!」

「あ。そうそう、僕のことは『翼』でいいよ。先輩って呼ばれるのあんまり好きじゃないから。じゃね」

「あー!!だから、待って下さいってば!先輩!!!!」




精算を終えて帰ろうとしてる僕をがさらに呼び止める。
大根の事はそんなに気にしなくてもいいのに・・・

このまま無視して帰る訳にもいかず、の精算が終わるまで待つ事にした。
が叫びまくるから周りの視線がコッチに集中してるんだよね・・・
おばちゃんなんて僕のことすっごい睨んでるし・・・絶対勘違いしてる・・・;;




「あ、先輩。待っててくれたんですね?スイマセン;ありがとうございます」

「だから、『翼』だって言ってるだろ?」

「へ?あ、じゃ・・・じゃぁ・・・翼さん////」

「『さん』もいらないって♪」



そう言うと顔を真っ赤にして俯いた。やっぱって可愛いなぁvv
そんなに照れる事もないと思うんだけどな?




しばらくそのまま歩いたところでがいきなりとんでもない行動にでた。





「・・・じゃぁ、翼!!//////////
えっと・・・・こっこれ!!」





 ――― ボキッ ―――






ボキッ????
ってまさか・・・・・



「はい、翼。これ、半分。」



半分って・・・えぇ?!大根が真っ二つに・・・・
顔を真っ赤にしては僕に半分に折った大根をさしだした。
こんな細い腕してるのに結構 力あるんだな って・・・(爆)


「半分って・・・大根折らなくても・・・
おもしろいな奴だな ってv なんか将みたいかも」

「将? って、そんな笑わなくてもいいじゃないですか///」

「あ、ごめん。余りにもおもしろかったからつい。
将って言うのは桜上水中の奴でさ、そいつもまたおもしろい奴なんだよ。
まぁ、には負けるけどね(笑)」



また顔真っ赤にしてる ホント可愛いな。




「じゃ、行こうか?v」

「はい?何処へですか?」

「そんなのもちろん の家に決まってんじゃん♪
大根のお礼に送るよ。まぁ、そうじゃなくても送るけどね。
もう外も暗いし。は可愛いから1人じゃ不安だからねv」



(翼の方が可愛いと思うんだけどなぁ・・・じゃなくってっ!!!)



「そんなのいいですよ!!!それにお礼だなんて。
お礼をしたいのはこっちの方ですよ!携帯拾ってもらったし。」

「そんなの偶然じゃん。それに、携帯落としてくれたおかげで
こうしてと知り合いになれたんだしvvv
感謝したいぐらいだね。」




それと、あと玲にも感謝だな。大根買って来いって言われなきゃ此処でに会えなかった訳だし。
たまには玲のわがままも役に立つんだな。玲さまさまって感じだね。





「〜〜///////」

「さぁ、帰ろうぜ。vvv」

「は・・・はいv」







偶然とは結構すごいものかもしれない。
出会いはいつ何処で起きるのか解らない。
運命って本当にあるのかもしれない。
今まで運命とか偶然とかあんまり信じてなかったけど ちょっと信じてもいいかな。


それは今日、に会えたから。











***その夜***
「翼、なんで大根折れてるの?しかも半分しかないし。残りの半分は?」
「え?まぁいいじゃんか。大根おろしはあるんだから。」(汗)
「怪しいわね・・・。はっ!!!もしかしてあんたっ!!!」
「なっ・・・何だよ!!」
「もしかして・・・痴漢にあったんじゃ・・・・あんた男のくせに可愛いから・・・
それで、大根で相手の頭をドカッっと・・・・」
「んなわけねぇだろっ!!!!」


 強制終了・・・。






*反省文とやら。**

 
何なんでしょうか?この文章は…?
えっと、貴女は飛葉中の2年生で吹奏楽部設定です;;
分かりにくくてすいません;;
しかも大根折ってるし…;;ゴメンナサイー!
秋といえば秋刀魚の季節!秋刀魚といえば大根おろし?って感じで…
ってかこんなの翼じゃないし!喋り方分からん…;;;スイマセンでした!!
読んでくれてありがとうございました!
この話、微妙に続きます…(ぇ;



 
嘉菜。




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