ずっと一緒だよな?


この時ほど俺は心底運が悪いと思った事はない




 

003:タイムリミット

 




 

俺が教室を出たのは最後から数えた方が早いぐらい後ろの方だった

三人の中で一番最初に教室を出て行ったのは英士だった

その次は結人

そして最後が俺

 

英士が名前を呼ばれる直前に俺と結人に一枚のメモを渡してくれた

俺はすぐにでもそのメモを見たかったけど

結人が目で『見つかったらおしまいだからまだ見るな』

と訴えていたように感じたから止めた

 


しばらくたった後、結人の名前が呼ばれて

結人は俺に笑顔を向けて教室を出て行った

きっと怖がっている俺を安心させようとしたんだと思う

 

そして等々俺の順番が回ってきた

 

はっきり言って凄く怖かった

逃げたかった

 

でも

 

 

英士がくれたメモがあったから

結人が見せた笑顔があったから

 

俺は前に進む事が出来たんだと思う

 

 




校舎を出て、普通ならディバックの中身を確認するのだろうけど

俺は英士に貰ったメモを何よりも先に見たかった

 

そして、そこには英士の綺麗な字で



“灯台で待ってるから”

 

と書いてあった。

 

 

「灯台…」

 

 



やっと此処に来てディバックの中身を確認する

 

手を突っ込むとなにか硬い物

 

取り出してみるとソコには黒く怪しく光る拳銃

所謂当たりの武器だ

 


俺にしては凄いと思った

そう言えば 前に結人が


『もし、俺等がバトロワする事になったら一馬の武器はぜってー“おたま”かなんかだぜー?だってお前へたれだもんなー♪』

って言ってた気がする。

 

結人に見せたら驚くだろうな。






あの時 結人はほんの冗談で言ったつもりだったんだろうけど

まさか 現実になるなんて な…

 

 

結人の驚く顔を想像しながら俺は灯台へと足を急がせた

 

 

が、その瞬間

 

体中が激痛に襲われ俺はそのまま意識を失った

 

 

 

 

 










この場には相応しくない陽気な音楽で俺は目を覚ました

 

どうやら崖から落ちて意識を失っていたらしい

 




「はーい!皆。3回目の放送の時間よー」

 

3回目の放送…?

俺はだいぶ意識を手放していたらしい

教室を出たばかりだったというのにもう3回目の放送の時間だなんて

俺って18時間もこんな所に居たのか…


禁止エリアにもなってないし

殺されてもないし

崖から落ちた割りには大した怪我もしてない

俺って運よくね?


ってそうじゃなくて!!

 

 






「今回の死亡者は――――」

 

 








早く英士と結人のところに行かないと

あいつ等心配してるかも

 

立ち上がろうとした時だった

 

 

 




「――――庭 雄一郎くん、郭 英士くん、若菜 結人くん…以上の6名よ。

皆 結構がんばってるじゃないvその調子よvv

次に禁止エリアだけど――――」

 

 





「………え…?」

 





 

イマ ナンテイッタ…?

 

 

 

 

 

 

嘘だ!!英士と結人が死んだなんて嘘だ!!!

 

 

 

うそだ ウソダ 嘘だ

 

 

 

そんなこと ある筈がない

 

 

きっと俺の聞き間違い



二人が俺を置いていくわけがない

 

 

 

 

 

灯台。

 

 

あそこに行けば きっと笑顔で俺を迎えてくれる

 

 
俺は 2人が死んだなんて信じきれなくて 必死で灯台へと向かった。




 

『 おせーよ!バカズマ!!一体いつまで俺様を待たせる気だ? 』

『 結人、人の事言えないでしょ。 遅かったね、一馬。 』

 

 

ほら、声が聞こえる

 

 

この扉を開ければ きっと

 

 

きっと 笑顔の二人が――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピッ

 

 

 

 

ピッ

 

 

 

 

 

 

「遅くなってゴメン!結人、えい…し…――――」

 

 

 

 

 




そこで俺が見たもの

 

 

 

 

 

 

 

「…ゆう…と……? え…いし………?」

 

 

 

 

ピッ

 

 

 

 

ピッ

 

 

 

 





カワリハテタ ユウトト エイシノ ムザンナスガタ

 

 

 

 

 

「ごめ…遅くなって…俺さ、崖から落ちてさ…結人にへたれって言われてもコレじゃぁ否定できないよな…」

 

 

ピッ

 

 

ピッ

 

 

「…でもさ、俺の武器、拳銃だったんだぜ?凄くね?お前らのはなんだったんだよ?……」

 

 

ピッ

 


ピッ

 

 

「なぁ、何か言ってくれよ、結人…英士っ!」

 

 

ピッ

ピッ

 

 

「なんかさ、変な電子音が聞こえるんだけど…何の音なのかなぁ?英士、分かる…?」

 

ピッ

ピッ

 

「…なぁ…遅れてホント悪かったよ……だから、頼むから、、目ぇ開けてくれよっ!!」

 



ピッ ピッ

ピッ ピッ

 





「結人っ!!英士っ!!!」

 





 ピッ ピッ

ピッ ピッ ピッ

 




「………………怖ぇよ……」

 








ピッ ピッ ピッ

ピッ ピッ ピッ ピッ

 







「―――あぁ…そうか…この音はお前らの所にいける時間が近付いてくるって知らせてる音なんだ…」

 








ピッ ピッ ピッ ピッ

ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ

 









「だから、怖くなんてないんだよな…」

 

 






ピッピッピッピッピッ

 

 










「―――遅れてわりぃ…今、今いくから…な…」

 










ピピピピピピピピピ

ピピピピピピピピピピピピピピ

 

 











 

「結人、英士――――」

 

 







イマ イクカラ

 

 










ピ――――――――――――――――――

 

 








 

ドゥグシュ

 

 

 

 

 









そして また 灯台は静寂に包まれた

 

 







 

『 おせーんだよバカズマ!! 』

『 珍しいね、一馬が遅刻なんて 』

 




『だから、ごめんって。遅れてわりぃ!!』

 

 

 

 

 

 




 

『これからは三人 ずっと ずっと一緒だよな?』

 

 

 

 

 

 

 

 

終われ。

 

************************************************

 

=反省文とやら=

三人の死にネタです。三人とも死んじゃいました(ォィ;
なんか ピッピピッピ煩いなコレ。あ、コレは一応、首輪の電子音のつもりデス。。灯台は禁止エリアになっちゃってたんです。
結人と英士が死んだと告げられた放送の時に。一馬は聞こえてなかったんですね。
結人と英士は一馬を待ってる最中に灯台にやって来てしまった乗っちゃってる人に殺されちゃってたんですよ…。ダレだよ殺した奴は!!
説明ねぇとわかんねぇなこの文章… 文才ないからネ☆
それにしても 短編を目指したハズなのになんでこんなに長いのよ?!(泣)
三人の友情は永遠だと思うんデス。
っていうか、コレ タイムリミットって感じじゃないなぁ… むしろカウントダウンだよ…;;
でもめんどくさいのでこのままにしておこう (最悪)

ヘタレ文でゴメンナサイ。。
 


さっさと終われ。



                    BACK