叶うのならばもう一度…

 


叶うのならばもう一度…


 

020:空中楼閣





 

なんで なんで なんでこんな事になってんだよ?!

俺はただ 結人と英士に会いたいだけなのに

いきなりこんな悲惨なゲームに巻き込まれて そんな些細な願い事も叶わないのか?

それって酷過ぎねぇ?

 

 




 

俺は今 全力疾走で逃げている

生きる為に 結人と英士に会う為に

こんな所で俺は死ねない。死ぬわけにはいけないんだ。

生き延びて2人に会わないといけないんだから

 





 

 

「真田ぁあぁぁっ!!!テメェ!待てって言ってんだよ!!」

「待てって言われて待つ奴なんて居るわけねぇだろっ!」

 




俺を殺そうと追ってくるのは エースストライカーであった藤代。

いつも俺の一歩先を行く存在だった藤代。

 




2人を探してたら偶然 ホントに偶然にも藤代が鳴海を殺す所を見てしまったのだ

藤代と鳴海は選抜の中では結構仲がいいように見えたのに

そんな鳴海を藤代は何の躊躇いもなく…

その瞬間 俺と目が合った。 そして今の状況に至る。

 

 






 

「っ!うわぁあぁぁっ!!」

足に激痛が走った。激痛に耐えられなくなって地面に倒れこんだ。

顔を上げるとそこには冷ややかな笑みを浮かべた藤代の顔

 

 






――― 殺される ―――

 

 

 




「手間かけさせるなよなぁー。俺、キャプテンを探しに行かないといけないんだから。」

「…お、俺だって結人と英士 探さないといけねぇんだよっ!!」

「ふーん、そっか。それは残念。ま、もし出会ったらちゃんと殺してあげるから あっちの世界で再会してよv」

「…藤代 テメェ!2人に手を出したら許さねぇからなっ!!」

「おー怖。ってどうせ今死んじゃうんだからそんなの関係ないだろ?それじゃ バイバイ真田」

 

 

 



ユウト  エイシ…

 

 

 



バァァンっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










何か 見える  何だろ?

何処かで見たことがある。 緑の芝生? アレは―――

 

 

 

 

 

 

 









「 あ!遅ぇぞ!一馬っ!! 」

 


結人…?


 


「 ん?どうしたの一馬?1時間半の通勤で疲れた?(笑) 」

 


英士…?

 



「「 一馬? 」」

 




 

 


此処は…ロッサの練習場…? でも 何で?

俺は確かバトルロワイアルに強制参加させられて そこで藤代に撃たれたハズなのに

何で今俺は此処に居るんだ?






夢?




幻?

 




 

「 おい!一馬?!人の話ちゃんと聞いてんのかよ?! 」

「 ホントにどうしたの?さっきからボーっとして 」

 





夢でも幻でもそんなのどっちでもいい。





 


「何でもねぇ!さ、練習始めようぜっ!!」

 


「 遅れて来たくせに随分と偉そうですなーかじゅまくん? 」

「 結人、一馬にそんな事言える立場じゃないでしょ。 」

 





「ホントだぜ、バカ結人!かじゅまって言うなって言ってんだろっ!!」

 

 











俺達3人の夢はプロのサッカー選手になること

その為なら皆がやってる普通の事全部と引きかえにしてもいい

 





誰よりも上手くなって―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 










「っつ!!」

体中に電気が走ったような痛みがこみ上げてきた

 




「 一馬、俺様のパスを受けてみよっ!! 」

「 って何処蹴ってるの結人?! 」

「 ぅるせっ!!黙れバカ英士っ!! 」

「 あんなパスじゃ、いくら一馬でも受けれないよね 」

 

 






あぁ そうか 俺は…






 

 

 






「「   一馬―――??   」」

 

 

 

 

 





目を開けると2人の顔はソコには無くて

変わりに3つ並んだ星が見えた

 


体は重く全身がこれ以上ないという位 痛い

息も苦しくて 口の中は鉄の味で気持ち悪い


 

 

 

 



「こんな…んじゃ……結人のパス…受け取れな…い…よなぁ…」

 

 

 

 





モウ オレハ さっかー ガデキナイ

 






ゴメンな 結人 英士




俺 もう夢 叶えられそうにねぇや…

 

 

 

藤代も人が悪いよなぁ どうせならちゃんと殺してくれればよかったのに





そしたら

 







コンナクルシミ アジアワナクテ ヨカッタノニ

 

 

 




 



視界がだんだん霞んできた

最後の力を振り絞ってもう1度空を見上げてみた

 

 



ソコにはやっぱり3つ並んだ星

 



そして

 









多分 幻だと思うけど 俺達が出会ったロッサの練習場が見えた気がした

 

 

 





ゆうと えいし

 

 





夜空に並んだ3つの星

それはまるで俺達3人の様で



 



きっと さっきのはその星が見せてくれた俺の願い…だったのかもしれない

 

 

 

 

 






『 一馬っ!! 』

 

 






 





何処かで俺を呼ぶ結人と英士の声が聞こえたような そんな気がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終われ。

 

 

 


=後書きらしい文。=

何でしょうコレ?今までの中で一番意味が分からん。
って言うか題名が難しくてバカな私には意味が分かりません;。(最悪)
お題はとっても素敵なのに…;;
なので意味を調べてみました。
空中楼閣=大空の中に建物をつくるように、根拠のない物事。架空の物事。蜃気楼。って意味らしいデス。
ん?ちょっと待て。なんか内容おかしくないか?!別に根拠の無いことじゃないよなぁこの文章…;;
まぁ架空の物事(出来事)って事で!!(最低)
あ、バトルロワイアルに強制参加させられて、普通の日常に戻れるわけが無いのに根拠も無く夢を追いかけている
っていう
意味にしよう。(無茶苦茶)
後書き長いなー自分。そろそろ終われ。最後に、ホント駄目文でごめんなさい…(死)




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