ひとりは嫌だって言ったじゃんかよ…



俺はこれからどうしたらいい?

 


059:ひとり


 

 

俺がこの腐った殺戮ゲームに閉じ込められてからもうすぐ2日が経過しようとしている。

あと1

俺の人生はあと たったの1日かよ…

将来は有名なサッカー選手になって Jリーグで活躍する予定だったのに

 

こんな血に汚れた手じゃ そんな夢が叶えられるわけねぇよなぁー

それに 俺 もうすぐ死んじゃうし。

 

だって、こんなゲームで1人だけ生き残ったってしょうがないじゃん。

此処から脱出したって 元の 元通りの生活なんかに戻れるわけが無い

 

俺が家に帰る=他の奴らが皆死ぬ って事なんだぜ?

そんなの俺 耐えられねぇもん…

 

 

英士や一馬が居ない日常生活なんて耐えられない。

 

 

 



「…結人?どうしたの さっきから黙り込んじゃって」

「そうだぜ?結人らしくないじゃん。」

 

「…ん? あぁ何でもねぇよ。ちょっと眠いなぁーなんて思っただけだし」

 

嘘だけどね

本当の事なんて言えるわけないじゃん。 そんなの恥ずすぎる

 

 

「何?眠いの 結人。じゃぁ少し寝る?」

「大丈夫だって!そういう英士こそ顔色悪ぃぞ?お前こそ寝やがれ!」

「なんか偉そうだな 結人…(笑)」

「うっせ!バカズマ!!お前も寝ろっ!」

2人とも騒がないの。誰か来たらどうするの?」

「だって 結人が… 「だって 一馬が… 」」

「「真似すんなっ!!」」

 

 



「…随分と楽しそうですね。郭くんに若菜くんに真田くん」

 





「「「!!!」」」

 

 




俺たちの会話に混ざったヤツが居た…

暗くて姿が見えない 一体 誰だ?

 

 

「僕も仲間に入れて欲しいなぁー…なんてね」

 

 

 

この声は……

 

 

 

「…杉原……!!」

 

 

 

月明かりに照らされて見えた杉原の顔は まるで

 

 

「杉原 てめぇ…」

 

「嫌だなぁ 真田くん… そんな怖い顔しないでよ 大丈夫、ちゃーんと3人仲良く逝かせてあげるから」

「ふざけんなっ!!!」

「誰がお前なんかに」

 







俺たちの武器は 英士が日本刀 似合いすぎるよなぁコレは

一馬が双眼鏡 ったくこれだからヘタレは

そんで 俺が小型の銃 コレはあんまり使いたくなかったんだけどな…

 



対する杉原は その余裕の表情に加え 夥しい量の返り血から見ると

多分だけど 何人も殺ったんだろうな それだけ 武器も多種多様に持ってると予想できる

 

 






万事休す まさに今の状態だよなぁ…

あーあ 明日までは生きてられると思ったんだけどな

 

でも、こんなヤツに殺されるのはまっぴらゴメンだね。

何が何でも次の朝日を見てやる!

 

 

 




 

 

 

 

 

俺たちは戦った。

生きる為に 夢を追う為に そして 次の朝日が見れる様に―――

 

 

そう

 

戦ったんだ

 

 

 




3人一緒に居たかったから―――

 

 

 

 

 












 

「…ぐ…なかなか やりますね… 郭…く…ん……」

「英士っ!!! 死ぬなっ!!!」

 

「…ゆ…ぅ……と………」

 






 

英士は捨て身の覚悟で杉原に突っ込んでいった。

向こうは拳銃 こっちは日本刀

どう見ても英士の方が不利

 

なのに英士は向かって行った

そして

撃たれた。

 

杉原に大きなダメージを与えて

 

 

 

 






「…えい…し…? クソぉぉっ!!杉原ぁぁぁあぁーーーっ!!!」

「止めろっ!!一馬っ!!!!!」

 

武器もないのに一馬は敵に突っ込んで行った

 

俺は 何でかわかんねぇけど 金縛りにでもあったように その場を動けなかった

 

 

ただ 自分の目の前で 親友たちが散って逝くのを見てることしか出来なかった

 

 









 

「うわぁあぁあぁああぁっぁ」

「かずまぁぁああぁあっ!!!!」

 

 

 










一馬は持っていた双眼鏡でおもいっきり杉原の頭を殴った

英士によって致命傷を負わされていた杉原にとってその一撃は命取りとなった

 

多分 きっと杉原は一馬に殴られた時点でもう

すでに 死んでいた  んだと思う

 

でも

 






殴られた拍子に杉原の持っていた拳銃から弾が暴発した

そして 一馬にあたった

 

 

 








「一馬…英士っ!! 頼むからしっかりしてくれよ!!」

 











「よか…ゆ…と……無事で……」

「何言ってんだよ!お前らが無事じゃねぇだろうがっ!!」

「はは……やっぱ 俺って…へたれだな… でも最後に…結人守れたからいい…か……」

「何バカな事ばっか言ってんだよ!しっかりしろよ一馬!!」

「ごめんね…結人……俺、もう逝かないと」

「…俺も…」

「なっ?! やだよ。…俺を… 一人にする気かよ…?」








「ごめんね… でも俺、結人には生きてて欲しいから…」

「俺も、血に染まった結人は見たくねぇ…」

 

「んだよ…それ…。俺、やだからな……お前等の居ない…こんな世界なんて、絶対嫌だからなっ!!!」





「ありがと…」

「サンキュ……」












「「 結人に会えて…本当によかった……… 」」

 
















「 え…ぃし……? かず…ま……? 」

 

 














「…なぁ?嘘だろ? …なぁ?!返事しろよ!!! 英士!!一馬ぁっ!!」

 

 






『『 結人を好きになれて 本当に よかった―― 』』

 

 




「…嫌だって、言ったじゃんかよ……」

 

 

 





『  想いは伝えられなかったけどね  』

『  そうだけどな  』

 

 








 

「 …一人は お前等の居ない世界は嫌だって… 言ったじゃんかよ……」

 

 

 











『 泣かないで結人 』

『 俺達はずっと結人のそばに居てやるから 』

 

 









 

 

「 えいし…? かずま…? 」

 

 







何処からか 英士と一馬の声が聞こえたような

 

そんな気がした―――

 

 

 





 

「 なぁ? 俺はこれからどうすればいい? 」

 

 

 

 

END

 




ヒトリゴト。

何なんでしょうね コレ。。郭→若←真って感じで…。
スイマセンでした!!!(死)
しかも無駄に長すぎ…;;
何故かタッキーに殺られちゃった英士と一馬。タッキー悪役;;
自分の命と引き換えに結人を守った英士さんと一馬くん。
なんか一馬がへたれなようなへたれじゃないような・・・
多分、この後、結人は自殺はしないと・・・思いマス。だってせっかく英士と一馬が守ってくれたのに
自殺しちゃったらムコウで2人に怒られちゃうしね。
何だか訳の分からない文章でゴメンナサイ。。。







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