一刻千秋



時が進むスピードはいつも変わらないのに

どうしてその日、その時の気分によって時の進むスピードの感じ方は変わるんだろう?






    一刻千秋






私と翼は付き合うことになりましたvv
大根の件で翼に送ってもらってからなんだか仲良くなりましたvv
ってか、いつの間にか付き合ってることになってました。。(笑)



あの日、たまたまだったけど、大根を買いに行ってよかったvv
晩御飯が大根の煮物でよかったvvお母さん!!私におつかいを頼んでくれてありがとう!!
あんなにおつかい万歳と思ったのは初めてだわ。

でも、大根折っちゃったおかげでお母さんに怒られたけど・・・
しかも半分しかなかったし・・・・ 半分は翼にあげちゃったのよね。
でも翼の為なら全然OK!!!!  あぁ幸せvvv







でも、この幸せはそう長くは続かなかった。

大根の件から2ヶ月余りが経った。
その2ヶ月の間に翼は私にはなくてはならない存在にまでなっていた。












「・・・あのさ、・・・・・僕、もうとは会えない・・・・・」

「え??」



いきなり訳の解らない事を言い出した翼に私は頭が真っ白になった。


「会えないってドウイウコト??」



翼の顔が強張る。




「・・・・・それは・・・・・」




しばらく沈黙が2人を包む。

今は丁度昼休み。 私は翼に屋上に呼び出されたのだ。

話があるから・・・・と。

深刻な顔をしてそんな事を言われたから少し不安がって屋上に来てみたものの
まさかこんな事を言われるなんて思ってもみなかった。





「ねぇ?どうしてもう会えないの?」



質問をしても翼はだた黙って下を向いているだけだった





「・・・・翼・・・・・・・?」



翼は何も答えてはくれない

私は胸をおもいっきり絞めつけられている様ですごく苦しくなった。
そして私はいまにも泣き出しそうになっていた






「・・・・・ぷっ・・・」





すると泣き出しそうな私の顔を見ていきなり翼が吹き出した。



「あっはははははは〜」



そしていきなりお腹を抱えて大声で笑い出した




「ちょっ!?えぇ?!何っ?!何なのー?!!」



訳の解らない私はただひたすら混乱した。

何何??何なの?!いったい?!何故に笑う??翼さん?!
私何かおかしいことしましたか?!



「なっ何よ?!なんで笑うの?!」



なおも笑い続ける翼さん。なんかだんだんムカついてきたぞ・・・





「あー、ごめんごめんがあまりにも予想通りの顔をするからさ、つい可笑しくて。」




ドウイウコトっ?!だって会えなくなるんでしょ?!
なのにこの翼の反応はあまりにも酷くありません??


私がムスッと脹れていると翼が悪かったと頭をポンポンと撫でてくれた。




「ねぇ?どういう事よ?なんでもう会えないとか言いながらそんなに笑ってるの?」

「えっとー、ちょっとした実験ってやつ??そう言ったらはどんな反応するかな〜って」





そう翼はさらっと言ってのけた。


私は本気で泣きそうになったのに・・・・・





「本当にそれだけ・・・?」

「ん〜・・・それも理由の1つなんだけどさ、
会えなくなるのは本当なんだ。」


「・・・・え?・・・嘘でしょ??なんで?!」





せっかく冗談だと安心したところなのに、翼の言った言葉が胸に突き刺さる。





「そんな泣きそうな顔するなよ。会えなくなるって言っても3日間だけだからさ。
今度、東京選抜の合宿があるんだよ。それに呼ばれたわけ。」



3日間。翼は3日なんてあっという間だってって言うけど・・・・
やっぱり長いよなぁ〜3日間なんて。





「僕もに会えなくて淋しいんだよ?大丈夫だって。
帰ってきたら真っ先にのところに行くからさvv」




「・・・うん。」




そう言って翼は笑ってくれた。
だから私も笑った。ホントは泣きたかったけど、翼の笑顔も何処か淋しそうだったから
私と同じ気持ちみたいだったから
私も同じように笑い返した。




「選抜がんばってね!!!!!」




そして、こう言って翼の背中を軽く叩いた。




翼は笑顔で
「おう!!まかしとけっ!!!」
とガッツポーズをした。









そして、あっという間に翼が選抜の合宿に行く日が明日と迫ってきた。

合宿に呼ばれているのは翼だけじゃなく、柾輝と畑兄弟も呼ばれているらしい。
柾輝たちとは翼と仲良くなったことで自然に一緒に居ることが多くなり、
柾輝と六助とはクラスも一緒ということもあってすぐに仲良くなった。


前は不良っぽくて怖くて近付けもしなかったのに・・・・


人って変わるものなんだなぁ・・・・・


というか、何故か私はいつの間にかサッカー部のマネージャーになっていた
多分・・・というか絶対に翼の仕業だ・・・・・


ブラバンの練習もあって忙しいのに・・・・・・(泣)


まぁ、そのせいもあって仲良くなったんだと思う。






部活とマネージャーの仕事でちょっと忙しいけど
でも、マネの仕事はあんまりしなくてもいいって翼言ってくれたし、
帰りはいつも一緒に帰れるからいいかな〜なんて・・・v


でも、今は昼休み。お昼ご飯。午後の授業が終わって・・・・
部活が終わったら・・・・



3日間だけだけど、翼がいなくなる








「3日間ってやっぱり長いよなぁ〜・・・・」


そんな事を色々と考えていたらつい口に出してしまった・・・

そしてそれをが聞き逃す訳がなかった。

ピタリと箸を止めて何かを企んでいるような顔で私を見ている



「はは〜ん。どうりでこの頃元気がないと思ったら・・・・
そういうことだったのねぇ〜vvv」


しまったと後悔したけどもう遅い・・・



「そっ・・・そういう事ってどういう事よ?」


ここでにばれたら何を言われるやら分からない・・・
せっかく今まで黙ってきてたのに!! 私のアホーー!!!



「しらばっくれちゃってぇ〜、どうせ翼先輩の事考えてたんでしょ〜??
あ!そうか!!そう言えば今度サッカー部って選抜の召集があったっけ?
それに呼ばれてんでしょ?
って、当たり前よねぇ〜。翼先輩超サッカー上手いもんねーvvv」





・・・・・言わなくてもバレバレですか・・・・・・・・・・・(泣)


さすがはさん・・・ 侮れませんな・・・・







「・・・・・・・・・;;;」


「図星でしょ??って分かりやすいもんねーvvv」




いや・・・が情報通なだけです。。





「あ!!ほら!!早くお弁当食べないと昼休みが終わっちゃう!!
しかも次は音楽だから移動教室っ!!!!」



苦し紛れの話題で話を逸らす。



「え?!あー!!!ホントじゃん!!早く食べないと・・・
音楽遅れたら怒られるじゃん!あの先生、普段はいい人だけど遅刻とかするとかなり怖いんだよね!!」




そう言っては勢いよく残りのお弁当を食べだした。

よかった、が単純で・・・・

って私も急がないとって白状者だから絶対に置いてくもんな。





なんとか授業に間に合いました。 つ・・・疲れた・・・・

お弁当食べ終わって時計を見たら、授業開始まで後2分!!
よく見たら教室にもう誰もいないし・・・・








音楽室




私の入っているブラスバンド部のある意味部室。



そして

実は此処から翼が見える


丁度、私たちのクラスの音楽の授業と翼たちのクラスの体育の時間が重なるのよね。


放課後はもちろんサッカー部の練習見てるけど
授業中にも体育の授業やってる翼の姿が見れる。


私の席は窓側の一番後ろ。絶好の場所v





 本当はずっと前から、貴方が転校して来た時から

 私はこの場所から貴方を見ていました

 貴方は其れをいつから気付いてた?

 それともまだ そんな事気付いてない?








今日は音楽鑑賞。
先生は後から感想を書いてもらうからしっかり聞いてるようにって言ったけど
この曲は今、部活で練習してるから聞いてなくても覚えてる




だから今は


貴方を見ててもいいよね・・・?










*****

今日は快晴。サッカー日和v

そしてラッキーな事に今日の体育の授業はサッカーだってさっき直樹が言っていた。

昼ご飯を食べた直後の体育ってあんまり乗り気にはなれないけど
サッカーとなれば話は別だよね。




「いくぞっ!直樹ー!」



「「「「きゃぁぁぁーーーーvvvvv翼くんカッコイイーーーーーvvvvvvvvv」」」」(歓声)



ウザイ。


たかがボールを蹴ったぐらいで騒ぐなよ。これだから女子は・・・

あぁ、この歓声の中にの声があったらいいのに・・・・

そういえばこの時間ってのクラスって音楽だったっけ?

実はこのグラウンドから音楽室見えるんだよねv







 君の携帯を拾ったあの日から

 一生懸命に練習をしている君を見つめていたあの日から

 僕の心から君が離れなくなった

 部活の合間に君が居ても居なくても

 僕が音楽室を見ていたことを君は知っている?

 君はきっとそんな事 知りもしないんだろうね。






ピィーーー!!!



先生が試合終了のホイッスルを鳴らす。


当然ながら僕のいるA班は勝った。
僕がいるんだから相手のチームが得点なんて出来るわけないしね。



タオルで汗を拭きながら音楽室の方を見る


・・・居ないかな???


音楽室の窓からを探す




あ、いた!!


を見つけた瞬間、視線がぶつかった。








え? もしかして・・・・・・も僕を見ててくれた?

















***

あ、翼のチーム勝ったみたいvv

翼が居るんだから当然の事だけどvv やっぱサッカーしてる翼ってカッコイイよね・・・



翼・・・・

コッチ見てくれないかな・・・・?


そんな事は有り得ないと分かっていても何故か期待をしてしまう



え?



その時視線がぶつかった・・・・


翼が私を見てくれた・・・・?







「はい!じゃぁ感想書いて!!」


翼と視線が合った其の時
いつの間にか曲が終わっていたらしく 先生が感想を書けと指示した。


私は其の声にビックリして翼から視線をそらしてしまった




あ゛ーもう!!!!先生のバカーーーーー!!!!!!


っていうか私のバカーーー!!!



再度翼の方を見てみたけど、直樹達と話してるみたいで
もう視線が合うことはなかった





せっかく・・・初めて視線が合ったのに・・・・

コレって酷くありませんっ?! あぁ 神様の意地悪・・・・(泣)

先生のバカ!! はぁ・・・・(溜息)






って私・・・いつの間にかこんなに翼の事・・・・・

好きになってたんだ・・・・・・/////






授業が終わった。

帰りのH.Rも終わって放課後になった。


今日はなんでか知らないけどブラバンもサッカー部も部活が無い。

ってが言っていた。


サッカー部がないのは多分、明日

翼達が選抜に行ってしまうから・・・・

でも、、ブラバンがないのはなんででしょう? 謎です。。











いきなり名前を呼ばれた

聞き覚えのある声

振り向くとやっぱり其処には翼がいた


でも、此処って私の教室よね? こんな所に来てもいいんですか?翼さん・・・

そう思いながら回りを見渡すと もうすでにクラスメイトは誰も居なかった


どうやらかなりの間、私はボーっとしていたらしい




「今日ってさ、部活ある?」

「え?あ、なんか無いみたい。さっきがそう言ってたし。」



つーかもいないじゃん。




「そっかvじゃぁ丁度いいやv僕も今日、部活無いんだよね。
一緒に帰ろうぜvvv」



いつもと変わらない翼



「うん。」



明日は一緒に帰れない・・・そう思うとなんだか淋しくなったけど
翼に悟られないように いつもと変わらない笑顔で返事した。





いつもと変わらない帰り道

でも空気はなんだかいつもと少し違うと感じるのは私の気のせい?



「あーぁ。明日から3日間、と会えないのかー。」

「うん・・・・そうだねぇ〜。」

「何だよ、その適当な言い方ー。僕はこんなにも淋しいって言うのに・・・・(笑)」



私だって淋しいですよ。 でも、心配かけちゃいけないからね。
翼には選抜がんばって欲しいし。



「そんな事言ってないで!選抜がんばってよね!!応援してるから!!」

「おぅ!!!まかせときなって!!この僕を誰だと思ってるの?」



「「あはははははーー」」


顔を見合わせて2人一緒に笑い出す。

そんな楽しい帰り道はいつもよりもとても短く感じた。




「あーもう家に着いちゃった。今日も送ってもらっちゃってありがとね。」

「何言ってんのさ、そんなの当たり前じゃんか。」




そう言うと、翼は「じゃ!」と言って背を向けた。



「選抜の合宿!!がんばってよ!!
翼がサッカー上手くなって帰ってくるの楽しみにしてるから!」


そして私はそんな翼の背中に向かっておもいっきり叫んだ。


そしたら翼は私の方に振り向いてとびきりの笑顔で

「まかせとけ!!のために何倍も上手くなって帰ってくるから!!!
楽しみにしとけよっ!!!」

と叫んでガッツポーズをした。


小さな背中がその時はすごく大きく見えた。




たった3日間だけなのに、こんなに切ない気持ちになるのは何故だろう?

ついこの間まではただ憧れの存在だった翼

廊下で見かけるだけでも満足な気分だったのに



今は違う。

翼が居ないと不安になる

たった2ヶ月ぐらいで人って変わるものなのね



今の私には貴方が居ないと駄目みたい。


だから

早く帰ってきてね


だけど今はこう言う


「いってらっしゃい!!!」








***おまけ(?)***
「翼ーvvいよいよ明日から合宿ねvvでも安心しなさい!私も監督として呼ばれてるからvv」
「それが心配なんだよね・・・」
「え?なんか言った??」
「いや。別に」
「可愛い男の子いっぱい来るからもう待ち遠しいわーvvvv」
(出たよ・・・玲の趣味・・・・)
「こんな奴が監督で大丈夫なのかよ。東京選抜・・・」
「なんですって?今のは聞き捨てならないわね。
ははーん。翼ってば、明日からちゃんに会えないもんだから機嫌悪いんでしょう?
いいわねぇv青春しちゃってvv」
「なっ///つーかなんで玲、の事知ってんだよ?!」
「あら。私に分からないことなんてないわよ〜vvv」
「怖っ!!!」



強制終了ー。



+++反省文ってか言い訳+++
 ヒィ!!何でしょうコレは。。。ヘタレ過ぎでしょ;;
ってか長いなぁ…文章。。意味もなく長いよなぁ。。もっと短いのを書きたいのに書けない;;
この話くさすぎだと思いません?!自分で書いといてなんですが、、
絶対にこんなのは有り得ない!!翼っちーじゃねぇよこんなの!!
不満もいっぱいあるとは思いますが、許して下さいー!!(土下座。
何かわかんないけど、この話続き物だしね;;
ホント失礼致しました。。読んでくださってありがとうございましたvv





    
嘉菜。


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