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ピンポ〜ン








クーラーの効いた部屋でのんびりくつろいでたら玄関のチャイムが鳴った。


ったく、誰だよ。人がせっかくのんびりしてんのに。







ピンポ〜ン







また再びチャイムが鳴った。







「はいは〜い。今開けますよ。
どちら様って…なんだ、英士じゃん。」

「なんだって事はないんじゃないの?
結人が自分で『暑いから外でたくねぇ!お前等が俺ん家に来い』って言ったんでしょ?」

「それにしても…こんなに暑いのによくそんな涼しい顔してんな?
暑くないのかよ、英士。」

「暑いに決まってるでしょ。だから早く中に入れてよね。
アイス買ってきたのに溶けるでしょ。」

「マジ?!アイス買って来てくれたの?
サンキューvv英士vv愛してるぜvvv」

「…そんな冗談はいいから。」


「相変わらずコノクソ暑いのに冷たい態度ですなぁ。英士くん?」

「別に暑いのは関係ないでしょ。」




俺と英士が玄関でそんな会話をしてたら
やって来ました。もう一人の親友が。




一馬のやつは門のところで呆れた顔をして立っている。





「…お前等、玄関で何やってんだよ?」


「オッスv一馬vvお前は何か買って来てくれた??」

「あ、あぁ。りんごとジュースと、お菓子類。」

「ジュースとお菓子は分かるけど、何でりんご…?」

「ホント、りんご好きだよね。一馬って。(笑)」

「う、煩ぇな///俺だって買うつもりはなかったんだよ!
だって、りんご見てたら、女の人がいきなり
『このりんごは多分美味しいからv』って言って手渡されたんだからしょうがねぇだろ。」

「へぇ〜、変な人もいるもんだな。
しっかし、めちゃくちゃ暑いな…さっさと中に入って涼もうぜ!
こんな暑いところにこれ以上居られねぇし。」

「結人が中に入れてくれなかったんでしょ。」

「煩ぇな、英士!さっさと入りやがれ」


「「おじゃまします。」」




階段を上がり、俺の部屋へ移動する。
やっぱクーラーはいいよなv



一馬は買って来たものを机の上にゴトリと音を立てて置いた。
ゴトリと音を立てたのは女の人から手渡されたというりんご。



「ってかさ、一馬ってホント律儀だよな〜。
別に買いたくなかったんなら手渡されたっていっても買わなくてもよかったんじゃん?」

「だって、せっかくおいしいからって言われて渡されたものを
買わないで戻すのってなんかその人に対して失礼じゃねぇかよ。」

「確かにね、りんごを戻すところをその女の人に見られてたら
その人ショック受けるかもしれないしね(笑)」

「え?!よ、よかった。りんご買って来て…」

「別にその女の人が勝手にした事なんだから そんな事気にしなくてもいいと思うんだけどなぁー。」

「それにさ、その女の人前にどっかで会ったような気がするんだよなぁー・・・
なんか思い出せそうで思い出せない・・・」

「何?何〜?もしかしてかじゅまの初恋の人とか?(笑)」

「ばっ////そんなんじゃねぇよっ!!////」

「っていうか、初恋の人だったら覚えてるでしょ。結人じゃあるまいし。」

「何だよ?その言い方は?!まるで俺がバカみてぇな言い方だな。
まぁいいや、それより英士vv
アイス食おうぜ☆アイスvvvv」



英士の言った事がちょっとムカついたけど、アイスを買って来てくれたから許してやろう。
朝飯食ってねぇから腹減りすぎだし。(昼に起きたから朝飯が食える訳ねぇけど;)


俺は英士が買って来たアイスを食おうとコンビニの袋から
カップのバニラ味のアイスを取り出して蓋を開けたら…



「英士ーー!!アイス溶けてんじゃねぇかよっ!!(泣)」

「え?まぁこの暑さじゃしょうがないんじゃない?
それに、結人がいつまでも玄関で喋ってるから悪いんでしょ。」

「自業自得じゃん。」

「ちくしょーーー!!!!俺のアイスーーー!!!」





別にアイスは溶けてても食べようと思えば食べれるけど、、
俺は溶けたアイスなんて食えねぇ!やっぱアイスは冷たくないとな!
あーぁ、冷凍庫でもう一回冷やして、固まったら食おう・・・(泣)



俺がアイスを食べれない嘆きの叫びをした時、
玄関のチャイムが再び鳴った。














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