未来夢



夢か 現実か
どっちか区別かつかなくなるようなリアルな夢 見たことない?




未来夢




「一馬ーー!かーずーまーー!! 一馬ってばっ!! 早く起きないと遅刻しちゃうわよ?!」


煩くなっていた目覚まし時計を止めた後、
まだ起きたくないという気持ちに負けて2度寝をしてしまった俺を呼ぶ声が聞こえてきた。


「・・・うーん・・・・後5分・・・・・Zzz――――」

「・・・・・(怒) まったく、せっかく頑張って朝ご飯作ったのに冷めちゃうじゃない!」


ん?母さんってこんな声だったっけ? でもどっかで聞いた事ある声なんだよなぁー。
俺きっと寝ぼけてんだな。うん。ということで、後5分ーー


「もうっ!!早く起きてっ!!!」


その時、勢いよく布団が剥がされた。まぶし・・・


「ほら!さっさと起きて!!」

「あー、もう、分かったってばそんなに怒鳴る事ないだろ、母さん」

「・・・は?」

「・・・え゛ぇ?! っ?! なな、何で?!」

「・・・何言ってんの?私と御母さんを間違えるなんて。寝ぼけてないで早くご飯食べよ」



御母さん?!は?!!一体何だ?まるで姑を呼ぶような呼び方しちゃって・・・
ってか何でが俺の家に居るんだ?しかも朝ご飯まで作ったなんて・・・
俺まだ夢見てんのかな?

朝から訳が分からないけど、取り敢えず着替えて下に降りてリビングへ向かう。
リビングのドアを開けると其処には




「おっはよーさん、一馬v早くしないと遅刻すっぞー」
「おはよ、一馬。ご飯先に食べちゃってるよ」


何故か結人と英士が朝ご飯食べてた・・・・。


「っちょっと、何でお前等此処に居んの?!しかも朝ご飯まで食ってるし!!」

「な!(怒)お前、失礼なヤツだな!!
昨日、酔いつぶれたお前を親切に家まで送ってきてやったというのに!!」

「それで、夜も遅かったし俺達、一馬の家に泊めてもらったんだよ。」

「はぁ?!酔いつぶれたって・・・俺達まだ未成年だろ!!」


「「「未成年っ?!?!」」」


「どうしたのよ、一馬。ホントに大丈夫?」

「熱でもあんじゃねぇの?」

「だ、大丈夫だよっ!!何だよ一体っ?!」

「だって、俺達もう25歳じゃない。未成年は有り得ないでしょ。」


「・・・?に、25歳ぃぃぃーーーーーーー?!?!」




い、言われて見ればなんか皆大人っぽく見えるよな・・・
って何でいきなり25歳なんだよ俺っ!!!
確か昨日はロッサの練習があった筈!!
昨日、俺は確かに14歳だった!!一体何があったんだ?!




「コイツ、何か悪い物でも食ったんじゃねーの?それともと結婚してのろけすぎた?」

「ホント、幸せそうで羨ましいよ、一馬。」




な、何?
今、なんとおっしゃいました??




「な、なぁ、結人さん?今なんて言った?」

「はぁ?何が?」

「いや、だから、『悪い物でも食ったんじゃー・・・』の後、もう一回言って。」

と結婚してのろけすぎたってやつか?
嫌味な奴だな一馬。そんなにとの新婚生活を自慢したいのかよ?」


「けけけ、けっ結婚?! 新婚生活?!
誰が?!俺とが?!マジで?!」




俺はあまりの驚きに声が裏返ってしまった///恥。
だって、俺とが結婚したなんて
信 じ ら れ な い ・・・

そ、そりゃの事は好きだケド//// いくらなんでもコレは無いだろ?
夢だな。うん、夢。
・・・でも、夢じゃなかったら なんて思う俺って何だろう////


取りあえず、夢かどうかを確かめるためにお約束のアレをやってみよう。


俺は、コレが夢か 夢じゃないかを確かめる為
自分のほっぺたをおもいっきりつねってみた。




「・・・っ痛」



痛 い

てことは、、?コレは 夢 じゃ な ・ い ?





「もう、一馬ってばホントに大丈夫??まだ酔いが醒めてないんじゃないの?
それとも、私と結婚したのがそんなに嫌だったの?」

「え、ぃや、そ、そんな事っ!!嬉しいよ、俺、今すっごい幸せだからっ////」

「やだv一馬ったら〜vv顔真っ赤にしながら言う事ないじゃないv
こっちも照れちゃうでしょ〜///」

「何かこの甘々な空気、俺達には切ないよね、結人。」

「ホントだよな〜英士。俺達だっての事、昔好きだったんだぜ〜(笑)」


「「えぇ?!」」




結人の爆弾発言に俺とは驚いた。


結人と英士もの事が好きだった?
全然知らなかった 俺。。
この驚き方からするとも知らなかったみたいだけど。





「やっぱり、一馬もも知らなかったんだ?」

「2人とも鈍感だからな〜(笑)」

「だ、だって2人ともそんな感じじゃなかったし、私って実はモテモテだったのね〜(笑)」

「全然知らなかった。」

「まぁ昔の話だけどな〜(笑)」

「そうそう、確か中学の時の話だったよね?」







ちゅ、中学の時?!って事は 今?!
だから違うって俺。今俺は25歳だろ・・・
あーーなんか頭痛くなってきた。

現実は一体どっちだよ?!








「だってロッサの時、絶対コイツ等 の事好きだって思ったもん俺。」

「口で言わなくてもなんとなく空気で分かってたよね(笑)」

「ぇ、俺 全然気付かなかった・・・」

「私も全然知らなかったわ。」

「気付かれないように努力してたの!俺は。
まぁ、でも英士にはバレバレだったけどな〜」

「当たり前でしょ。俺を誰だと思ってるの」

「あはは。ごめんね、鈍感な女で。」

「ホントだよ、が俺の気持ちに気付いててくれたら未来は変わってたかも知れないのに(笑)」

「ホントホント。でもあの時はまさか一馬に先を越されるとは思わなかったぜ」

「え、俺?何かしたっけ?」





一体、俺は何をしたんだろう・・・?
わかんねぇ・・・



俺がパンを銜えながら首を傾げていると
結人が俺の背中をバシバシと叩いてきた





「おぃ、とぼけんなよ!この幸せ者っ!」



その瞬間、俺はパンを喉に詰まらせた



「お、おい!一馬?!大丈夫か?!」



息、苦し・・・・



「ちょっとー!一馬しっかりして!!死んじゃやだぁー」



ダメだ、意識が・・・・



「一馬しっかり!結人がいきなり強く叩くからっ」
「悪ぃ、一馬〜!!!水だ!水ー!!」



皆の声がだんだん遠くなっていく・・・
もう、限界・・・・・














ピピピピピピ―――

「一馬ーー!早く起きない。早く起きないと遅刻よー!」




・・・・ガバッ




「へ?!」




目が覚めたらソコはやっぱり俺の部屋。 何? 夢オチ?!




「かーずーまー!(怒)」




俺を呼ぶ半切れの声。 ・・・ この声は母さん、、だよな? うん。
てことは やっぱり今のは夢だったんだ・・・ なんだかちょっと残念かも。。

念のため鏡を見て自分の顔を確かめる。


「うん、どっから見ても身長169cmの14歳の俺だな。」



今のはホントに一体なんだったんだ?
予知夢?! なんて事はない・・・よなぁ〜(泣)


頭痛い・・・・


「そう言えば、、確か結人と英士もの事・・・」




やばい・・・!! あの2人が相手じゃぁ勝てそうな気がしない
此処は先手必勝っ
今の俺が頑張れば さっきの夢が現実になるかもしれない






真田一馬14歳。明るい未来の為に頑張ります。












終われ。





*****反省。******
中 途 半 端 っ ! ! !
なんだか一馬さんが男らしい?(笑)
それにしても、一馬はどうして酔いつぶれるまでお酒飲んだんだろ?
(疑問点はソコじゃぁないと思・・・・;
パンで喉を詰まらせて意識が無くなるなんて
正月のお年寄りじゃぁあるまいし・・・へたれ。(笑)
ごめんなさ・・・     嘉菜



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