幼い日の恋物語



   幼い日の恋物語
    U-14トリオ 小学生ver 夢



ここはベルディユースの小学生達が通う川崎ロッサ。
このロッサに通う小学生達の中でも特に中の良い3人組が今日もサッカーの練習に励んでいた。


「英士―!パース!!」

「Σちょっとどこ蹴ってんの結人!」

「何やってんだよ;結人パスセンス無ぇんじゃねぇの?(笑)」

「うるっせ!ヘタレのお前に言われたく無ぇよ!!」

「へっ、ヘタレって言うなっ!!」

「あぁ、また始まった…;2人とも!こんな所でケンカしないのっ!」


そんなこんなで今日の練習はあっという間に終了。
ロッサでの練習だけではものたりない3人はいつもロッサに行った後、近くのグラウンドで自主練をしている。
そして、今日もいつもの通り3人でグラウンドに向かった。


「さぁって!一馬!お前、今日俺の事パスセンス無いって言ったろ?
だったら俺とお前とでどっちがパスが上手いか勝負しよーぜっ!!」

「望むところだっ!結人には絶対負けねぇっ!!
英士、審判頼むぜ!」

「はいはい。じゃあ結人から行くよっ!」


そう言うと英士はボールを結人に蹴った。
結人はそれを受け取り英士に返す。


「ナイスパス!さっきと違って今度はちゃんと俺の足元に来たね」

「これが俺様の実力だぜ☆ 一馬、見たかっ!」

「俺だって、結人に負けない いいパスしてやるからなっ!
英士、こっちにボール頼む!!」

「行くよ、一馬っ!」


英士が再びボールを蹴った。その時…



「かずまー!待ってーー!!」


と叫ぶ声が聞こえた。
一馬は驚いて声がした方向を見てみると、白い子犬とその後ろから中学生くらいの女の子が走って来た。



「かずまってばーー!!Σあっ!君達その犬つかまえてーー!!」

「え…犬? Σあっ!英士、そっち行ったっ!」


英士が子犬を捕まえた。
すると女の子が息を切らしながら3人組に近付いてきた。


「あ…ありがとう、あぁ…つ、つかれた〜;;」


女の子はそのまま地面に座り込んだ。
英士が女の子に子犬を渡すと、結人が女の子に声をかけた。


「なぁ、その犬”かずま”って言うの?」

「うん、そうだよ。この子は”かずま”って言うの。」

「へぇ〜…だってさ、一馬♪」


結人が笑いながら一馬の方を見る。
女の子もそれに気付いて

「えっ?君もかずまって名前なの?」

と驚きつつも嬉しそうな顔をした。
結人が話を続ける。


「そ〜♪こいつ真田一馬って言うの。かじゅまって呼んであげてね〜vv」

「かっ、かじゅま言うな〜〜っ!!/////」

「…2人とも、初対面の人の前で…;;」


英士が溜め息をつく。
女の子は3人のやり取りを見て笑った。


「あははっ♪あ、私ね、って言うの。中学2年生だよ。
一馬くんは分かったし…あとの2人の名前教えてほしいな。」

「おっけー♪俺は若菜結人!」

「俺は郭英士。俺達3人とも小学6年生だよ。」

「結人くんに英士くん…それに一馬くんね。よし覚えた☆
ところで君達、ここで何してたの?」

「サッカーの練習…って、Σあっ!一馬、ボールはっ?!」

「えっ?あっ!どっ、どこ行った?!;;」

「Σあっ!あっちまで転がってってる!一馬!取って来いっ!!」

「う…うん!;;」


結人に「取って来い」と言われ、一馬は素直に遠くまで転がっていったボールを取りに走った。


「あの…ごめん、もしかして私が声かけたから?;;」

「うぅん。気にしないで。」

「そうそう、ああして走るのも練習の内なんだからさ♪」

「そう言うんなら結人が取りに行けばよかったんじゃない?」

「いや。それに一馬は俺様のペットだしvv(爆)」

「………」


結人と英士がそんな話をしていると一馬がボールを持って帰って来た。


「と…取ってきたぜ」

「よしよし、いい子だね一馬は〜vv」

「Σはっ?!結人…どうした?!;;」

「ごほーびに頭なでてやる〜♪」

「Σえっ?!!えっ、英士!助けてっ!!結人が壊れたっ!!;;(怯)」

「…一馬とかずまを間違えてるんでしょ(呆)」


英士が呆れながら冗談でそう言うと一馬はそれを真に受けてからかずまを借りると

「ゆっ、結人!!よく見ろ!かずまはこっち!俺は一馬っ!!」

と必死で結人に訴えた。
その一馬の行動を見て結人も英士も、そしても爆笑した。


「あっははははは!!かっ、一馬!お前マジ最高〜〜!!!」

「えっ、えっ??;;」

「ゆ、結人がね…一馬のことペットだって(笑)
それで…ほら、ペットが良い事をしたら飼い主がほめるでしょ?今の結人の行動はそれだった訳。」

「Σんなっ!?/////だっ誰がペットだーー!!バカ結人―――――!!!(怒)」

「あははははっ!お、可笑し〜っ!!3人とも漫才師になれるよ〜(笑)」

「いや、俺達の夢はプロのサッカー選手だし;;」

「むしろちゃんの方が漫才師になれそうな気がする、ボケ役で(笑)」

「え〜?ボケ役〜?!やっぱ私より一馬くんのがボケ役に向いてるって♪」

「Σなっ、さんまで…;;(泣)」


そうして、皆がひとしきり笑い終えた後には、空に一番星が輝いていた。


「あ、私そろそろ帰らなくちゃ。3人とも今日はどーもありがとうっ!楽しかったよ♪」

「うん!俺達も楽しかった!」

「ねぇ、さん 明日もここに来る?」

「俺達はほとんど毎日、夕方ここに来て練習してるから。また来てよ。」


3人はじっとを見た。
は3人に向けてニッコリ笑った。

「うん、また来るね!」


のその言葉に3人は笑った。そして3人で帰るを見送った。


ちゃん、また来てくれるって♪」

「つ、次こそはかっこいー所みせるぞっ!」

「一馬はヘタレだから無理でしょ」

「えっ、英士までヘタレって!!(泣)」

「だって本当のことじゃん。ヘタレかじゅま〜vv」

「言うなー!バカーー!!(泣怒)」



そんな会話をしつつ3人はにまた会える日を楽しみに家に帰った。
どうやら3人ともの事を好きになってしまったらしい…。
この恋の勝者は一体誰になるのか?
まだまだ小さな恋のバトルは始まったばかり。




―end―




*****
あぁ またしても半端…;;私って中途な話しか書けない…?;;(死)
あーうー…これも続き書こうか迷い中〜;;
あ、ちなみに結人が”ちゃん”一馬が”さん”って呼んでる訳は、一馬は律儀だから年上の人には”さん付け”って思ってそうだから。
結人はそんなの気にしなさそうだし(爆)
しかし台詞ばっかりな〜;;
でもってかずま(犬)の出番少ないし…(死)
てゆーか色んな意味でありえない話;;


    唯。



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