>>>009:ゲーム開始>>>>




始まってしまった 残酷な殺し合いゲームが

子供達は涙を流し 大人達は笑みをこぼす

子供達の涙は本物だけど 大人達の笑みは本当の笑み?

ねぇ? 私はどうしたらいいの?














「それじゃぁ、教室を出て行く順番のくじ引きをしようかしら」

玲さんはそう言うと、教室の端に立っていた軍服を着た男の人に合図をした。
玲さんから合図を受けた軍服の男は一旦教室から出て行き
大きな赤い箱を抱えて戻ってきた。
そしてソレを玲さんに手渡し、元の立っていた場所に戻った。


「この箱の中にはあなた達の名前を書いた紙が入っているの。
私が今からそれを1枚ずつ引きます。
そして、名前を呼ばれた人から順番に教室の外に出て行ってね。」


玲さんの説明によると、
教室を出て行く順番は公正を規する為、くじ引きで行い、出席番号は関係ないらしい。
つまり、誰が、いつ、何番目に呼ばれるかわからない。
そして、名前を呼ばれた者は速やかに教室を出て、
教室の外に居る軍服の男達から自分の持ってきた荷物と支給武器を受け取り
それぞれの3日間を過ごす、とう訳らしい。





3日間・・・か。
私の命は長くても後3日。 短い人生。。






「今回のゲームでは各自、この旅行の為に自分で荷造りしてきたバッグを渡すわ。
そのバッグの中に、コチラからの支給品である、
3日分の食料・この校舎の見取り図・時計、そして武器を詰めておいたから。」



殺し合いゲームの舞台は学校の敷地内らしい。
この学校は、小・中・高・大学とエスカレーター式の学校で
全ての校舎が繋がっているのだそうだ。




どうしてこんなに広い学校がこんな事に使われなきゃいけないのだろう





「もうそろそろ時間ね。1日目、午前3時。ゲーム開始。
まず最初に教室を出て行くのは・・・」


そう言って、玲さんは箱の中に手を突っ込んだ。









「・・・椎名 翼。 あなたからよ。
さ、行きなさい。健闘を祈るわ、翼・・・」





一番最初に名前を呼ばれたのは 翼さんだった。

















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