ずっと 見ていたんだ…





熱。







いつも いつまでもお前だけを見つめていたい
たとえお前が
俺を見つめていなくても



ずっと 見ていたんだ



俺の視線の先にはいつもお前の姿
でも お前の視線の先には俺はいない



それでも俺はこのままでいいと思ってた
お前の視線の先に俺がいなくてもかまわないと思ってた


でもやっぱり…


愚かな感情だなんて事はわかってる
それでも俺は――









「…士〜? おぃ!英士っ しっかりしろっ!」

――え?何?」

「どうしたんだよ、英士? 英士がボーっとしてるなんて珍しいじゃん?」


顔を上げると其処には親友2人の顔。



「あ! はっは〜ん?さては英士、この俺様の美貌に見とれてたな〜?(笑)」

「何バカな事言ってんだよ。結人… そんな事ある訳ねぇだろ(笑) 何が美貌だよ」

「んだよ、一馬(怒) ちょっとした結人くんの冗談ですよー」


「…そうだけど?」




「「 は?! 」」



いきなり2人が俺のおでこに手を当てて熱を測ってみたりして
ビックリしたような顔で俺の顔を覗き込む。



「え、英士?お前ホントに大丈夫か?熱でもあるんじゃ…?」

「失礼だよ、一馬。」

「いや、俺も一馬の言うとおりだと思うんだけど…
英士が俺の冗談に反応するなんて、、ってか俺の美貌に見とれてたのかよ?!
さり気にキモイぞ、お前・・・
ぜってぇ熱あるって!寝ろ!今すぐ寝ろ!!」

「じゃぁ結人、一緒に寝てくれる?」






「「Σ………!?」」






「結人が寝ろって言ったんでしょ?」

「い、いやぁ…確かに寝ろとは言ったが…英士、お前ホント今日変だぜ?!
いつもだったら『結人の方こそ今すぐ寝た方がいいんじゃない?』なんて言って腹黒い反応するのに
いつもの腹黒スマイルはどうしたっ?!」

「腹黒スマイルって…」


結人の中での俺のイメージって一体何なのだろう…
何気に一馬も結人の言葉に頷いてるし。




「俺はね、今日から自分に正直に生きる事にしたんだよ。
愚かだって事は自分でもよくわかってる・・・でも俺は・・・」




「「はぁ?!」」



本日2回目の反応。
そんなに今日の俺の行動はいつもと違うのだろうか?




「自分に正直に生きるって何だよ?
英士はいつも自分に正直に生きてなかったのか?;
ってかやっぱ変だぞ英士・・・何が愚かなんだ?;」

「自分に正直に生きるのはいい事だぞ!
俺様はいつでも自分に正直だぜ★
何か悩みがあるんなら言ってみろ!相談にのってやるぜ☆」




心配そうな一馬
それに対照的な結人 でも一応は心配してくれてるみだいだけど



”自分に正直に生きるのはいい事” か…
ねぇ結人? その言葉に二言は無いね?



「じゃぁ今から自分に正直に生きる事にするよ 結人vv」




何気なく言った自分の言葉がきっかけで
若菜結人の不幸な人生が幕を開けた。









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続くのかよっ;

た、多分コレCP?;;もう無理…;
あぁっ!ゴメンナサイーー!!!
ち、ちなみに郭若?(死

嘉菜。