あの夏の日 俺達は出会った。
遠い日の友情
The friendship of the far day
=Prolog=
「今年の夏はさー 結構涼しいから快適だよなー」
「…だったらクーラーの温度下げんな!」
「いーじゃん。だって暑いんだから!」
「結人…さっきと言ってること矛盾してるぞ…;;」
「うっせ!バカズマ! ってそれはそうと、お前さっきから何やってんの?」
「…殴るぞテメェ(怒) 結人が何か面白い物ないかな〜とか云って散かしたんだろ?!」
「あ、悪ぃv だからって今片付ける事ねーじゃんか! 俺様が遊びに来てやってるというのに…」
「散かしに来たの間違いじゃねーの?(笑)」
「かじゅまのくせに!!ムカつく!! お前なんかこうしてやるっ!!!」
「うわっ!!バカ 止めろーーー!!!」
ドカッ!! バサバサバサーー
「…………お前最悪。せっかく片付けたばっかだったのに、更に散かしてんじゃねーよ!(怒)」
「かじゅまが俺にかまってくれないから悪ぃんだろ!!」
「なっ…/// か、かじゅまって云うなって云ってんだろ!!」
「もういいもん!!こうなったら不貞寝してやる」
「おい!結人―!!本気で寝るなよ!!」
「ぐ―――zzzZ」
「…寝やがった(呆) コレを俺一人で片付けろってかー?!」
俺は一人、結人の手によって滅茶苦茶にされた自分の部屋を見渡しながら呆然と立ち尽くすしかなかった…
こんな事になるんなら結人をからかうんじゃなかったな…
そう、さっき結人が俺をくすぐって来たのだ
そしておもいっきり本棚にぶつかった。
綺麗にちゃんと整頓してあった本が、俺達がぶつかった拍子に無残にも散らばったのだった。
「ったく、結人の奴…都合が悪くなるとすぐ寝やがって(怒)」
結人への愚痴を吐きながら俺は本を元通り本棚に戻していく
本を戻している途中、フと目についたものがあった。
「アルバムじゃん…」
バラバラに散らばった本の中に少し古めのアルバムが混じっていた。
「このアルバムは確か…」
なんとなく懐かしくなって 片付けの手を休めアルバムを開いてみる
中に納まっていた写真は
「やっぱり。 コレ、俺がロッサに入った時の写真じゃん。懐かしー。」
俺は本を片付けるのもすっかり忘れてアルバムに見入っていた
「うわーv結人可愛いーvv(悦) 俺、ちっちぇーなー(楽しげ)」
「…そう云えば、俺達が出会ったのも今日みたいなすっごい晴れてる日だったよなー」
俺達の友情はあの夏の日から始まった。