=001:出逢った夏=
俺がロッサに入ったのは えっと…確か今から6年前の夏休み
俺はまだ当時 小学校2年生で 今よりも人見知りが激しかった…と思う
母さんは俺がロッサに入りたいと云ったらすごく心配してたっけな…
でも俺はサッカーがとにかく好きで 上手くなりたかった。
母さんを説得して(駄々をこねて(笑))夏休み やっと念願のロッサに通える事になって…
そして丁度 俺と同じ日にロッサに通うことになった結人と初めて出会ったんだよな。
今思うと コレって運命…?(笑)
うわ〜 ここが憧れのロッサかー スゲーなぁー!
綺麗だし 広いし グラウンドじゃなくて芝生だし!
でも…緊張するな……
「なぁ!お前も今日からここに通うの?」
「えっ?!…ぁ……その…///」
「はじめましてー☆俺、若菜結人っての!よろしくな!! で?お前は?」
「えっと…その……さ…真田…一馬……よっよろしく!///」
「一馬だな!!俺の事は結人って呼び捨てにしてくれていいからさ!よろしくな一馬!!」
「ぅ…うん、よ…よろしく。結人」
「何?一馬ってば緊張してんの?あははっ!!可愛いな〜お前!」
「わっ笑うなよ!/////」
「あははっ!! あ、監督が呼んでるっぽい!行こうぜ、一馬っ!!」
俺は結人に手を引かれて練習場に行った
ったく、なんなんだよコイツ…
いきなり声をかけて来た奴が居た。正直云って俺はかなりビビッた。
そして 一人で自己紹介を始めて、俺の事可愛いって笑って…
そこの所はちょっとムカついたけど、でも、嬉しかった。
こんな俺に声をかけてくれた事がすごく すごく嬉しかった。
そして、すごく羨ましいと思った。 俺もあんな風に誰にでも話しかけられたらいいのにな…
…。コレが俺の結人の第一印象だった。
昔っから人懐っこかったんだよな、コイツ。
まぁ そのお蔭で今の俺達がある訳だけどさ…。
って。まだ寝てんのかよコイツは!! いい加減起きやがれ(怒)
あ、そういや俺、片付けの途中だったんだ。やっぱ起きるなよ、結人。
結人が起きると煩くて片付けなんて出来ないからな…(酷)
そして俺は 幸せそうに眠る結人の寝顔を見ながら再び本の片付けを始めた。